年の差のある恋愛をしているといざ結婚を考えたときに、子どもはどうするのか、老後の介護が必要になった場合はどうするのか…といった将来に向けての不安もあるのではないでしょうか。
そこで今回は、夫が年上の場合、年下の場合それぞれの年の差婚のメリットとデメリットをご紹介していきます。
年の差婚で後悔しない3つの方法もお伝えしますので、是非結婚を考えている年の差カップルは参考にしてみてくださいね。
目次
このページの要点をざっくり言うと
年の差婚は結局後悔してしまうんじゃないかと悩む方も多いですよね。
夫が年上の場合は経済力が高い場合が多く何かと頼りやすいですが、それゆえに大事なところでの決定権を握られがち。
逆に年下の場合は、背伸びしなくて良いから気が楽だと思える一方でいざというときに頼りにくい。
このように、夫が年下、年上のどちらの場合でもメリットとデメリットが存在するものです。
そのため年の差婚ではとくに、家族計画や老後の介護などをしっかり話し合うこと、対等な関係でいられるのかということ、といった「10年後、20年後先のこと」まで考えて結婚することが重要なのです。
データで見る年の差婚。男性が上・女性が上どっちが多い?離婚率は?
最近はニュースを見ていても、芸能人の「年の差婚」などをよく目にするようになりましたよね。
昔よりは年の差婚が一般的になってきたようにも思われますが、実際のところはどうなのでしょうか?
また、年の差があることによって上手くいかず、離婚になってしまうケースはどのくらいあるのか、というのも気になるところ。
年の差婚のメリットとデメリットの前に、まずは日本の結婚についてのデータを見ていきましょう。
日本の夫婦の平均年の差は2.0歳!55%が「夫が年上」
厚生労働省のデータによると、日本の全婚姻の平均年の差は2歳。
お互い初婚の場合は1.7歳差、再婚の場合は3.2歳、夫のみが再婚の場合は6.1歳と婚姻歴によっても変わるようです。
年の差婚の中でも夫が年上のケースはこの20年で64.4%から55.0%と減っており、まだ半分以上を占めているものの、妻が年上のケースも増加している傾向にあります。
“「夫妻とも初婚」の場合、夫は 30.7 歳、妻は 29.0 歳、「夫 妻とも再婚」の場合、夫は 46.5 歳、妻は 42.7 歳となっている。”
年の差婚の離婚率。10歳差は39%、20歳差は95%が離婚!?
夫婦の離婚率は、年の差があるほど高くなるといいます。
米アトランタ大学のエモリー大学経済学部の学長が3000人を対象に行った調査によると、1歳差の場合の離婚率は3%、10歳差では39%、20歳差で95%にも上るのだとか。
そして、最も離婚率が低い結果が出たのが0歳差。
年が近ければ近いほど、離婚する確率は低いというわけです。
しかしその一方で別の大学の調査では真逆の結果も出ています。
年の差が離婚の原因となったケースも中にはあるかと思いますが、結局のところはそれぞれの夫婦によって結果が大きく異なります。
要は、離婚するかしないか、というのは結局のところカップルの関係性によるものということでしょう。
参考:THE WALL STREET JOURNAL「「年の差婚」は長続きせず? 20歳違えば離婚率が倍に」
【頼れる!】「男性が年上」の年の差婚のメリットデメリット【偉そう?】
男性が年上の場合は「何かあったときに頼りやすい!」という反面、決定権を持ちがちで「偉そうにされる」と感じる人もいるかと思います。
確かに、男性が年上だと今までのキャリアもあり経済力が高いことが多いでしょう。
しかし年上であるがゆえに昔ながらの男尊女卑的な考えや亭主関白な男性も多いかもしれません。
ここからは、年の差婚における年上夫のメリットとデメリットについてご紹介していきたいと思います。
男性が年上のメリットは?
年の差婚において男性が年上の場合、主にこのようなメリットが挙げられます。
では、この3つのメリットについてそれぞれ見ていきたいと思います。
夫に可愛がってもらえる
やはり女性が年下だと、何かと面倒を見たくなるような愛らしい存在だと感じる男性が多いでしょう。
好きな女性から甘えられて、嫌な気持ちになることはないといっても過言ではありません。
年下の男性と比べると年上の男性には甘えやすい、と考える女性も多いため、男性としてもより甘やかしたく、可愛がりやすいのではないでしょうか。
また、夫が年上の場合は、夫だけでなく義両親にも可愛がってもらえる可能性も高いかもしれません。
ご両親にとっては独身の息子を案じていたところに若いお嫁さんが来てくれたわけですから、「娘が出来たみたい」と喜ぶ親御さんも多いようですよ。
夫に経済力がある場合が多い
結婚となると、生活していくための経済力は重要なことの一つです。
しかし同年代や年下の男性だとまだキャリアも浅く、豊かな生活という暮らしは難しいこともあるかもしれません。
年上の男性の場合は年数も働いており、比例して経済力が高いケースが多いでしょう。
加えてある程度歳を重ねていると、将来のためにしっかりと貯蓄している人も少なくないものです。
とくに将来的に家族を増やすとなると、共働きの場合だとしても出産前後に女性が働くのは難しいですよね。
その点でも、男性に経済力があると安心して生活を送れるのではないでしょうか。
デメリットもある。男性が年上の場合に気を付けたいこと
年上男性との年の差婚のメリットを挙げてきましたが、当然メリットばかりではありません。
年の差婚で後悔する原因になりやすいデメリットとは、どんなものでしょうか?
夫にリーダーシップを取られやすい
年上の男性には何かと頼りやすい反面、大事な場面での決定権を握られてしまうことも考えられます。
年上ゆえに、古い男尊女卑の考えや亭主関白の振る舞いが身についてしまっている場合もあるでしょう。
恋人の場合なら、お付き合いの際のデートプランなどを決めてリーダーシップを取ってもらえると魅力的に映ることもありますが、結婚となるとそう簡単にもいきません。
例えば、一緒に暮らす物件探しや、将来の家族計画、子どもの進路といった夫婦で話し合う必要がある場面。
「私は優柔不断だから決めて貰った方がラク」という人もいますが、大事な決断をどちらか片方だけに行わせることでトラブルが起こった時にケンカの火種になるという危険性もあります。
家族の一大事なのに「私が決めたんじゃないし」と逃げてしまうと、男性側には大きなストレスがかかります。
今後の生活にも影響が出るため、対等に意見を言える関係性が大事になるでしょう。
夫の老化が早い。介護の可能性も!
男性が年上の場合の年の差婚で、多くの女性が心配しているのは夫の老後ではないでしょうか。
先にどんどんと老いていく夫を前に、「もう少し若い人と結婚しておけばよかった」と後悔する年下の妻は少なくありません。
とくにかなりの年の差がある結婚の場合だと、早いうちからの介護が必要になる可能性があります。
お互いが元気なうちに過ごせる夫婦生活という点で考えると、年の差婚の場合は二人とも健康な状態で過ごせる期間がかなり短くなってしまいますね。
また、夫の介護の前に義両親の介護が必要になるでしょう。
義両親にもしものことがあったら誰が介護をするのか、施設に入って貰うのかなど結婚前にしっかり確認しておいた方が良さそうです。
子どもを産める人数に限りがあるかも
年の差婚での後悔しやすいポイントの一つに、子どもをつくることが出来るかどうかということもあるでしょう。
お互いに子供が欲しいとなると、家族計画も慎重に考える必要があるかと思います。
とくに夫とかなり年齢が離れていた場合には、兄弟をつくるつもりが一人しか子どもを産めない場合や、もしくは子どもを諦めなければいけないケースもあるでしょう。
加えて、最近は「妊活」が話題になるなど、子供を作りたくても作れない状況になる可能性もあります。
子どもを望んでいるのであれば、何人欲しいのか、そもそも子供が欲しいのかどうか等を結婚前に確認しておきましょう。
【気楽!】「女性が年上」の年の差婚のメリットデメリット【頼りない?】
女性が年上の場合は「背伸びしなくて良いし楽」と感じる一方で、いざとなったときには男性に対して「頼りがいがない」「甘えにくい」と感じるケースも多いようです。
年上の男性と違って、デートや食事、会話の内容では気を使わないために楽に感じるかもしれません。
年下の男性と一緒にいることで、自分も若々しくいることも出来るでしょう。
しかし、自分が年上だということから甘えることが難しく、いざというときにも頼りにくいということも。
ここからは、年の差婚における年下夫のメリットとデメリットについてご紹介していきたいと思います。
女性が年上の場合のメリット
年の差婚において女性が年上の場合、主にこのようなメリットが挙げられます。
では、この3つのメリットについてそれぞれ見ていきたいと思います。
お互いに対等な関係を築きやすい
男女のお付き合いにおいては「男性が引っ張るべき」という考えが多いだけでなく、男性の方が経済力の高い場合も多く、男性に主導権がわたりやすいのではないでしょうか。
しかし女性が年上の場合、年齢とのバランスもあり対等な関係を築きやすくなります。
どちらか一方が決定権を握ってしまったりすると、結婚をして長く一緒に過ごすとなるとうまくいかないケースも考えられます。
結婚相手とは対等な関係でいたいと考えるなら、年下の男性との結婚も良いかもしれません。
背伸びしなくて良いから気が楽
お付き合いではなく結婚となると、普段は見えない部分も見えてくるもの。
恋人のときは意識して気を遣ったり着飾ったりという状態で会うことが多かった場合でも、ずっとそのままでいるわけにもいきませんし、その状態で毎日を過ごすのも疲れてしまうものです。
相手が年下の場合、あまり気を遣わずにフラットな状態で接することが出来るという女性も少なくありません。
毎日一緒に過ごす相手だからこそ、自分がリラックスして過ごせるというのも大切なことです。
自分も若々しくいられる
相手が年下だと、自分も相手につられて若々しくいられるでしょう。
今までは知らなかった音楽や、馴染みのなかった趣味、と同世代ではないものにも視野が広がります。
また、見た目に関しても年齢の低いパートナーに合わせようと、外見を気にするようにもなります
今までよりもより美しく、若々しくいようという努力が出来るきっかけにもなりますね。
相手より年上なことから、「長生きしなければ」と健康にも気を遣うことにもなり、外見だけでなく内面からも健康になれることが考えられます。
女性が年上だとどんなデメリットがあるの?
もちろん女性が年上の場合にも、メリットだけでなくデメリットもあるものです。
このようなデメリットについて見ていきましょう。
頼りにくい・甘えられない
もちろん相手にもよりますが、自分が年上だとどうしても「自分がしっかりしなきゃ」「頼られるように」と年上らしさを高めてしまうことがあります。
相手が年上だと中々年上の自分からは甘えにくく、ちょっと気が引けてしまう部分もありますよね。
普段はさておき、結婚をしているといざというときにはパートナーに頼らなければいけなくなるタイミングもあるはず。
そんなときに何も気にせず頼ることが出来るのか、と考えると年下相手には難しいと考える人が多いようです。
彼の浮気が心配
個人差はあるものの、男性というと若い女性を好むものというイメージがありますよね。
実際に日本の結婚データを見ると、年下婚というと年上男性と年下女性による結婚が半数以上となっています。
彼が年上の場合だと自分は相手にとっての若い女性ですが、彼が年下の場合はどうでしょうか。
彼にとっての若い女性は、自分よりもかなり年下になってしまいますよね。
そのため、年下男性と結婚すると浮気や目移りが心配になってしまうケースが多いようです。
とはいえ、お付き合いしているということは相手の男性は自分を選んだわけですから、ある程度自信をもって堂々としていることも大事かもしれませんね。
夫が若いうちに子どもを産まなければいけない
男性が年上の場合でも子どもをつくるのは難しい場合もありますが、赤ちゃんが育つのはお母さんのおなかの中です。
そのため、子どもとお母さんの健康や安全のためを考えて、女性には出産適齢期というものが存在します。
10歳以上年齢が離れていると、妻は出来るだけ早く出産したいところが、夫はまだ20代半ばということになります。
夫が仕事に慣れてきて、「そろそろ子どもを作ろうか」となったころには体力的にも年齢的にもかなりしんどい状況になってしまいます。
年齢によっては、母体へのリスクも考えて子どもを諦めなければいけないケースもあるでしょう。
最近だと、磯野貴理子さんが結婚して後になってから「やっぱり自分の子どもがほしい」と言われてしまうケースもありましたね。
自分の年齢と体を考えながら、家族計画は事前にしっかりと話し合い覚悟する必要がありそうです。
【重要!】年の差婚で後悔しないためのポイント
夫が年上の場合、自分が年上の場合と、年の差婚も様々。
どちらの場合にも懸念されるデメリットがあるわけですが、乗り越えるためにはどうしたらよいのでしょうか。
結婚してから後になっての後悔や離婚の原因となってしまうのを避けるためにも、チェックしたいポイントをお伝えします。
子どもや老後のことをしっかりと話し合っておく
年の差が開けば開くほど、将来についての不安要素は増える一方です。
結婚前にお互いに腹を割ってしっかりと話し合うことが出来ればよいですが、曖昧なままに結婚してしまうと、後から食い違いが起きて揉める原因になってしまいます。
子どもはつくらないつもりだったのに後になってから欲しいと言われた、義両親の介護はしない予定だったのに結局自分がすることになってしまった…という例も少なくありません。
- 子どもは欲しいのかどうか
- 老後に自分達や親の介護が必要になった場合、どうするのか
- 夫、妻は何歳まで働くのか など
将来に関する大事なことだからこそ、「結婚前」に自分たちの考えを話し合うことが大切です。
「対等な関係でいられるか」を確認する
「年上だから最終的な決定ができる」「年下だから甘えっぱなしでいい」というような、年齢を理由とした役割や関係性は後々トラブルを起こす原因となります。
どちらか一方が自分を突き通して、一方が我慢を続けて‥という生活は不平等で、亀裂を生みかねません。
過ごした時間によって経験が多かったり経済力があったりとどうしても差が出てしまうところはありますが、だからといってそれに甘んじていいわけではありません。
お互いに「対等な関係でいられるか」、そして「対等な関係を築く努力が出来るのか」というところが大事になるでしょう。
【まとめ】年の差婚にはメリットもデメリットもある。覚悟を持って結婚すれば大丈夫!
夫が年上、自分が年上、年の差婚のどちらにせよメリットもデメリットも両方あります。
最近でいうと、加藤茶&綾菜夫妻のように、かなりの離れた年の差があってもお互いを思いやりながら仲良く過ごす夫婦も少なくありません。
「年上だから」「年下だから」「年の差があるから」とはよく言われますが、年齢はあくまでもただの年齢。
年上でも気楽に過ごせる人もいれば、年下でも頼りがいがある人もいるものです。
子どものことや介護のこと、将来のことで覚悟を持つことが出来れば、年の差婚も怖くないはず。
いざ、年の差婚に飛び込んでみましょう!