身近な人に寄り添いぐせのある看護師さん。
みんな、あなたが幸せになることを待っていますよ。
私は看護師5年目~7年目の3年間、実習指導者をしていました。
実習初日、私が学生さんに必ず伝えていたことがあります。
「この3週間、実習の12日間だけでも自分が受け持った赤の他人のおっちゃん、おばちゃん、おじいちゃん、おばあちゃんのことで頭いっぱいにしてみてください。彼氏や家族はひとまずおいといてね。」
私30歳、地獄の3クール実習で気づいたことあったのです。
“ 自分はなんて気が利かない、気が付かない、鈍感な人間なのか ”
今まで自分の好きなよーに生きてきたんだなーって。
情報収集して関連図やなんや書くだけかけても、個別性のある患者のニードがわからない。
ニードがわからないから、具体的な看護計画がたてられない。
教科書通りのことしか書けない・・・。
そんな壁にぶち当たったのが、成人急性期の実習でした。
50代男性LCのオペ予定の患者さん。
オペ前は最低1ヶ月前から禁煙が必要なのに、入院直前まで喫煙していたとのこと。
もちろんオペ後えらい目にあっていました。
“自業自得”で済まさない。
というのが私の実習のミッション。
赤の他人のたまたま受け持ちになった50代のおっさんのことを四六時中考えました。
なぜ、なぜ、なぜ・・・。
最終的には教科書になど全く無視な看護計画をたてて、指導者さんに恐る恐る発表したところ、「それが正解かどうかわからないけど、やってみよう」なり、患者さんにも喜んでもらえました。
その経験がどっぷり看護にハマったきっかけだったように思います。
あなたにもそんな、印象的な実習、受け持ち患者さんとの経験があったのではないでしょうか?
実はね、その喜びや楽しさを知ってしまった看護師ほど婚期が遅い気がするのです。
身近な友人、家族、患者さんを気遣い支える、“ 寄り添い癖 ”がついてしまっているかもしれません。
そんなあなたは周りを明るくし、しっかりしていると思われているので、自分の幸せもちゃーんと自分で掴むのだろうと思われがちです。
ホントは違うでしょ?
自分のことはひとまず後回しにしているんじゃないですか?
寄り添いグセは患者さんだけで十分なんですよ。
今、コロナで病棟ものすごいことになってますよね。
今まで回復して退院していく患者さんばかりみてきたのに、コロナウイルスに感染した患者さんの様態がみるみる悪化し看取るしかなかったと落ち込む看護師さんの話しをよく聞きます。
「もう少し、なにかできたのではないか」と毎日、毎日自問自答していると。
胸が痛くなります。
おそらく精一杯できることはしていたはずです。
患者さんも家族さんもあなたに感謝しかないはずですよ。
そう、前を向いて笑ってください。
こんな時期だからこそ、今度は自分自身の幸せについて頭をいっぱいにしてほしいんです。
旅行に行きたい。
美味しいものを食べたい。
新しい服やバッグ買いたい。
結婚したい。
あなたに支えてもらった人たちが待っているのは、あなたの幸せです。